アルバムの続きの日々を

written by とわ
本編終了後、色々な事情が落ち着いてから数ヶ月というif時系列です。シモンのいくつかのデートについて、ネタバレにならない程度の描写があります。

パンパンッ、パンッ! 立て続けに軽快な弾ける音がして、ひらひらと散る紙吹雪が視界に飛び込んでくる。ドアノブに手をかけたまま面食らって固まる僕を、見慣れた顔ぶれの笑顔が出迎えた。 「シモン教授、お誕生日おめでとうございまー …

その花はあなたを求めて咲く

written by 玲架
本章とシモンのデートを前提に書いてる部分がありますが、すべて読了していると、気が付くというレベルにしたつもりです。
本章の先があまりにも不穏と不安がいっぱいなので、すべてのカタがついた未来のお話として書かせて頂きました。恋プロで得た情報を元にシモンを捏造しておりますのでご注意下さい。
出だしは主人公視点ですが、本編大半はシモン視点なので、苦手な方は自衛のほどよろしくお願いいたします。

 特別な日に彼と二人でとある場所に来ていた。  ここ数年でシモンが幸せそうに微笑んでくれることが増えた気がする。過去に何度となく感じた不安も無くなっている。  優しく触れてくる手はいつも温かいし、今繋いでる手も想いが伝わ …

静かに、でも確実に

written by ゆき
デート「午後のおやつ」に少しだけ繋がる箇所があります。明確にネタバレではないとは思いますが……。

 たとえば、らしくもなく夜空を見上げた時。  たとえば、自ら進んで食物に興味を持った時。  変化というものは如実に現れるもので。  *******    以前受けたシモン教授の講義へ再び足を運んだ彼女。だが、そのことを本 …

Polyphonic

written by 板録
デート「雨の中」「雪の夜」を前提にした会話が少しだけ出てきます

 秋の雨は冷たい。  しとしとと降る雨粒に手を伸ばし、その知見を得た。なんて言ったら、彼は笑うかもしれない。  雨が降った時に感じる独特の匂いをゆっくり吸い込みながら、私はシモンのことを思いだしていた。彼はもう、家に帰っ …

純愛、追憶

written by N
主人公の会社が東京にあるという設定です。また、デート「雪の日」の設定に準拠しますのでご注意ください。

 急に舞い込んだ大型案件が締め切り前につき、社内は多忙を極めていた。会議、撮影、編集、会議、追加撮影、編集、編集、編集――毎度のことながら、ピリピリしたこの空気に慣れることはない。私は眠たい目を擦り擦り、コピー機の前で伸 …

now and forever

written by ほたて
付き合ってる?設定のふたりのお話です。微妙な関係を書いてみました。

何かを思いついた子どものような表情の彼女からお誘いを受けたのは2週間前の話だ。 「11月15日、空いてる?」 僕の誕生日を知った彼女が何らかの計画を立てていることは予想していたし、もちろんその日は空けてある。ただあまりに …

happy birthday

written by 琴音
先に寄稿させていただきました「はっぴーばーすでー/エピソード0」を先に読んでいただくことをおススメします。付き合い始めたばかりの設定です。

「シモン、出来たよ!そろそろ起きて。」 頭上から聞こえてくる彼女の声。 時間は少し前へさかのぼる。 先日、”誕生日を祝いたいから当日は夕食をご馳走させて?”と連絡をもらった僕は、彼女が手料理を作ると踏んで約束 …

love of clover

written by 夕陽🌸
シモン『クローバーの花言葉って、知ってる?』

誕生日当日、僕らは緑地公園に居た。 自然と触れ合う彼女の姿が見たいがために、僕が彼女に公園で過ごしたいと頼んだからだ。 自然の中にいる彼女は、幼い頃からとても美しい… 彼女は公園に到着するやいなや、何かを探しているような …

あざやかに香る夜

written by 奈由
直接的なネタバレはありませんが、時間軸として13章直前頃のお話になります。少しでもネタバレを避けたい方は13章読了後にお読みください。

 どこか遠くの方で、救急車が走っている。かすかなサイレンの音が窓ガラス越しにぼやけて聞こえた。  静かな夜の中、電話の向こうにいる彼女にもう一度謝罪をする。 『じゃあ、やっぱり今日は無理そう?』  気落ちしているのだろう …

Lively Party★センチメンタル

written by 桃花
友達以上恋人未満。会社のみんなとシモンの誕生日パーティをする話です。友人たちと楽しく気兼ねなく過ごす誕生日パーティを味わって欲しい!! がコンセプト。 時系列の設定およびネタバレ要素はありません。

 シモンの誕生日を来週に控えた今日。  彼が帰宅したらしき物音を確認して、私は隣に住むシモンの部屋を訪ねる。 「こんばんは。シモン。おかえりなさい」 「やあ、こんばんは」  出迎えてくれたシモンは穏やかな笑みを浮かべ、挨 …

彼岸花

written by ゆきダルマ
・本編九章までの物語を元に作成しました。
・直接的ではないですが、行為を匂わせる表現があります。ご注意ください。

 誕生日とは特定の人や動物等の生まれた日、あるいは、毎年迎える誕生の記念日のこと。 辞典をいくつか見ても〔誕生日とは記念日であり、おめでたい日〕というのが世間一般の考えらしいが、自分にはさっぱり分からなかった。 なぜなら …

written by 那智

『シモン、本当にごめんなさい。終わったらすぐ向かうから』 「社長、急いでくださーい!先方がもう着いてます!」 取り急ぎメールを打ったと同時に掛けられた声。慌ててスマホをポケットにしまい走り出した。 今日の夜はゆっくり二人 …

相反する感情

written by 姫菜(ひな)

「ねえ、シモン?もうすぐシモンの誕生日だね」  電話越しにでもうきうきした気持ちが伝わってくる弾んだ声だ。  立て込んでいる実験の間にかかってきた電話は、案の定、撮影の企画に行き詰った彼女からだった。それだけかと思いきや …

初めての誕生日

written by nano
 このお誕生日は、13章よりも後に一緒に過ごす初めての誕生日という設定です。
 基本的には主人公視点ですが、シモン視点もあります。
 デート・春の日が前提デートとなっていますので、後で読もうと思われている方は、このSSを読むのも後回しにされた方が良いかと思います。
 11章以降のメインストーリーの明確なネタバレや未実装デートの話は入れていないつもりですが、13章は読んでいる前提でもあります。恋プロ未実装ネタも全て削ったつもりですが、筆者は中国版プレイヤーで、日本版実装済みの台詞と未実装台詞の脳内翻訳と妄想台詞の区別が付きづらい状態であるため、入れていないつもりの所で台詞バレなどを意図せず埋め込んでいる可能性があります。
 ネタバレに寛容な方以外は、他の方の作品へお進みください。
 最後に、それでも読んでくださる方へは、OOC注意です!

「11月15日は空いてる……?土日も合わせて私は3連休を取る予定なんだけど。」  そうシモンにメッセージで尋ねた。 「僕も休みをとるよ。」  すぐに返ってきたその返信に安堵する。  良かった……休みを取るつもりで仕事を頑 …